
広島大学演劇団 平成23年度入学生卒業公演
劇団二つの太陽
『わラワレ!』
団員にインタビュー! 荒谷友美編
今回は期待の新星、一年生の藤盛伸太郎さんにインタビューです!
取材担当:上床真理子
では今回の劇団での役割からお願いします。
まずキャストとして出てますね。真白優希という男性の役をやっております、僭越ながら。
どんな役なんですか?
あるアナウンサーの熱狂的なファンで、いつもその事を考えています。
スタッフワークは何をやっているんですか?
照明部と大道具部を担当しています。
その部署を選んだ理由はありますか?
照明と大道具は舞台を作る上でとても重要なファクターじゃないですか。それがわかると有用な人物になり得るので。それにどちらも素晴らしい知識を持った4年生の先輩がいるのでこの機にやってみようと思いました。・・・どうだこの答えは、100点だろう?
あ、そこまで書いておきますね(笑) まあ確かに欠かせない人材になれそうですね。キャストの方も理由を教えてください。
今回はキャストがやりたかったので、特定の役がやりたいというのはあまり無くて。
そうですか。役の見どころなどあれば教えてほしいのですが。
メインの田中稔さんや天王寺さんを最大限引き立たせようとは思っていますよ。僕の見どころは田中稔の2回目の仕事をみんなで見守るシーンで、仲間を気遣える面をわかってもらえれば嬉しいなあと思います。
ありがとうございます。稽古で今まで大変だったことや今大変なことは何ですか?
自分の考えていたことが他の人と合わなかった時、どうしようってなることはありますね。周りは僕より上の学年の人なので、オブラートに包んで言ってしまうというか。
演出ともそういったことはあるんですか?
演出にはストレートに言ってます。
役者間でどう伝えたらいいか考えてしまうんですね。では、この芝居で好きな役はいますか?
鶴見ですね。マネージャーとして個性ある面々をまとめつつも、上にはへこへこしている中間管理職的な働きぶりが献身的だと思います。立ち回りが好きってことですかね。
自分と似ているとかではなく単純に好き? 自分の憧れとかを言う人もいますが。
そういうのだったら自分でやってますね。
そうですよね。では、真白について、自分との共通点などあったら教えてください。
何かにひたむきになってる所ですかね。僕もアイドルではないけど、ひたむきになれるものはあるので。何かとは聞かないでください。
ここを掘り下げたくなるんですけどね、聞きませんよ。逆に対照的な部分は?
真白自体がそれほどクセのある役ではないので沿わない部分は無いですね。主役級だったら合わない所も多々あるかもしれないけど、そういうのが無いのはサブキャラクターの長所ですかね、作り込みの自由度が高いと言うか。・・・これは評価高い発言かな。
ぜひ今のは書きたいと思ってますよ(笑) では、ここからは作品について。「わラワレ!」はどんな作品ですか?
イイハナシダナア。
いい話、ですか。
「いい話」だとニュアンスが違って、「イイハナシダナー」って言うとそれっぽいんですよ、ネットスラング的な意味で。
それは・・・質問者が疎いんで調べておきます。
・・・「いい話」でいいですよ。
「いい話」なんですか?
今時ね、夢も持たずに「とりあえず大学だ」とかそういう風に言うやつが多いんですよ。そういう社会の中で、挫折しながらも自分の夢を追い続ける、その姿勢は大変素晴らしいですね。
それは、田中稔や天王寺が?
彼らは、自分を殺してたんだけど、あるきっかけでやりたいことをやっていく。そうやって路線変更をすると引き返せないことが多いんですけど、それでもするっていうのがすごいですね。僕も最近、そういう変更をしようかなって思ってて、この劇の内容を見て前向きに考えるようになりました。
なるほど、自分でも思う所があったんですね。周りの劇団員達に伝えたいことはありますか?
・・・やりたいことやろうぜ。
芝居の中で聞いたような。
かぶってしまった!
やりたいことって言うのは、スケールの大きいことですか、それとも特にこの芝居で?
前者ですね。芝居に限らず、深くは言いませんけど。
じゃあ、最後にお客様にひと言お願いします。
また会いましょう。一期一会じゃないはずですよ。
本当にひと言で終わっていきますね。
逆に、ひと言でって言われてるのに二言も三言も言う人が多いと思うんですよ。簡潔に済ました方がいい時もあると思ってます。
そうですね。ありがとうございました。