
広島大学演劇団 平成23年度入学生卒業公演
劇団二つの太陽
『わラワレ!』
団員にインタビュー! 福島久美子編
今回は4年生の福島久美子さんにインタビューです!
取材担当:大内靖子
まずは本公演での役割を教えてください。
今回は衣装チーフをやっています。劇団外のことで割と忙しいので、主に衣装の方向性を決めて、全体統括をしています。
「福島=衣装チーフ」の光景は今までにもよく見てきましたが、今回その役割をしている理由はありますか?
衣装の方向性として衣装プランやメイクプランの決定を担当しましたが、まぁ、最後だし、4年間の集大成として大元のところは譲りたくなかったんですよね。
なるほど。福島さんと言えば衣装の作り物のエキスパートというイメージですが、今回集大成としての作り物はどうでしょう?
今回は作り物がちょっと少ないけど、作り物の集大成は夏の公演でドレスを作ったのでそっちに。そのドレスをHPの団員紹介ページで着た姿の写真を木邨が使ってくれて嬉しかったです。ちなみに今回は南原理乃の衣装を作っています。
やはり今回も衣装を作るのが一番大変ですか?
どちらかと言えばメイクプランを考えるのが大変ですね。集大成として今回のような派手じゃないメイクの脚本の中で、どれだけこだわることができるか、芸能界の人間とそうでない人間、そしてその狭間に居る人間との差をメイクでどうつけるかが問題だと思っています。
メイクプランを考えるときってそのようなことを考えるんですね。初めて知りました。
話は変わりますが、今回わラワレ!の脚本を読んで好きな役はありましたか?
台本を読んだときと、役者が決まって団員が演じているのを見たときとで違いましたね。ちなみに前者は水希で、後者は鶴見です。
役者が演じることで印象が変わったりする役もありますよね。では水希さんを好きな理由はありますか?
まぁ、自分と重なることがある役だからですね。演じることも好きだけど、水希と同じように歌うこと、踊ることも好きで、それを切望しているところが自分と共感できると思いました。
実は私も初めて台本を読んだときに少し水希と福島さんは雰囲気が似ているなと感じていました。では今まで役のことについて触れましたが、本公演「わラワレ!」を一言で表してください。
「百味ビーンズ」かな。パッと見色んな味があって、人によっては合うあわないがあるだろうけど、食べたときの味がどうだったかに限らず、楽しかったって気持ちになるところが似ていると思います。そういう意味で、個々に好き嫌いはあっても、全体を通して見たら何かプラスの評価が得られる公演だと思います。
個性豊かな登場人物たちが見ものですよね。ではこの作品に対する福島さん個人の思いのようなものはありますか?
4年生は最後だなーって思っちゃうけど、まだ最後って実感がなくて。多分打ち上げとかが終わったら感じるんだろうな。まぁ、そのときにあれやっておけばよかったなとか思わないように、片づけも最後の最後までやりきってから卒業したいです。
最後だと思うと後悔しないよう頑張りたくなりますよね。色々な思いを胸に公演に臨んでいるとは思いますが、ズバリこの作品を通して伝えたいことはなんでしょう。
色んな立場の人が居る芝居なのに物語としては1つにまとまっているなっておもいます。一人ひとりが物語に物語の人物として入っていて、パーツとしてでじゃない人物たちを感じていただければ。
最後にお客様に向けて一言お願いします!
『ウォーリーを探せ』じゃないけど、福島を探せ!(笑)
ありがとうございました!

ミシンを操る福島さんは美しい
