top of page

団員にインタビュー! 益田征哉

 

 

今回は4年生の益田征哉さんにインタビューです!

 

取材担当:上床真理子

 

 

 

まず劇団内での役割を教えて下さい。

音響部で、主に音を探したり、必要な書類を準備したりですかね。

 

書類と言いますと?

芝居のどこでどんな音を流すかを書いたきっかけ表というのを作ったりしてます。

 

今回、音響部をされている理由はあるんですか?

流れでなったっていうのもあるんだけど。

 

ずっとされてきたから?

(演劇団に入った)最初は色んなことやろうと思ってたけど、あの頃音響部をやってたのが自分しかいなくて、音響を続けています。

 

今回はもう他の人手もいる中ですけど、音響部にと希望されてたんですか?

今さら他の新しいことをやっても見せられるものも無いし、かえって足手まといになっちゃうから。自分が最後に何を提供できるかって考えたら、一番できるのはこれかなって。

 

今回自分の働きのここ見て欲しいよ、頑張ったんだよって部分はありますか?

う~ん、ここ見て欲しいって言うか聞いて欲しいってところですかね?(笑)

 

頑張ってこの音準備したんだ聞いてくれっていう(笑) あるんでしょうか?

う~ん、物語の価値とかそういったものって、極端に一つがいいからすごく良い作品だっていうことは無いと思うんだよね。音が最初に来ちゃダメ。まず話がトータルでどうだったのか、そこから色々出てくるならいいかな。

 

じゃあ音響部としては、作品全体に馴染むような音を探してますよってことですかね?

まあ音楽の方だけを楽しんで欲しくないなって。あくまで要素として。どこが見どころとか私はあえて言いません。

 

でも、音を探すのはなかなか大変だったんじゃないんですか? と言うか、これから大変なんですよね?

曲を探すのが大変ですね。と言うのも、近くにあったCD借りられる場所が無くなったので、もう少し遠い所まで行かないといけなくなって。

 

音源探しが大変ってことですね。ネットから探すのはどうなんですか?

ネットで探すこともあるけど、人によって探し方が違うから。自分は基本的にはそういうのは使わない。CDとかの方がぱっと見で何となくの感覚がわかるわけじゃん。

 

ジャケットでジャンルがわかりますよね。では次に、芝居の中でどの役が好きですか?

一番共感するのは稔くんですかね。何と言うか、脚本を自分は長年書いてきたんですが、やっぱり一番は自分の作品を演りたいわけですよ。でも現実はそうじゃない。それでも何とかしないとって足掻いたり、そういうところが共感できた感じですね。

 

彼がお笑いやりたいってもがいてる感じに共感するんですね。では、今度は役じゃなくて『わラワレ!』の芝居そのものはどんな劇ですか?

敷居が高くなくて、演劇の本質を突いている作品だと思う。演劇は究極のところ、話の良さの7、8割は役者の力なんだよ。映画だったら音響とか映像とかがあるけど、演劇では地理的な制約とかあってね。だから、役者の演技を見て彼らに惹かれてどんどん観たり、彼らが感じてることを吸収していくことが、話の面白さに繋がると思うんですよ。ただ、そういう作品ってなかなか難しいわけ。でもこの作品はそんな抽象的でややこしい話かと言ったら全然そうじゃないなって。

 

身近に感じられるようなものになってるってことでしょうか。

観やすいと言ったらいいのかな。映画を観る時とかと全然違うから、演劇は楽しみ方が。

 

そうですね。ひと言で言おうとすれば?

観やすく演劇らしい作品。

 

なるほど。この作品に対する自分の想いはどのようなものですか?

(俺にとっての)演劇とか脚本を書く行為とかに、天王寺や水希が答えを出してくれたと思うので、二人が最後にどのような答えを出したか観てくれれば、自分の想いっていうのがわかると思います。

 

かっこいいですね。最後まで観てくださいよっていう宣伝ですね(笑)

 

脚本書いてる時に、自分の狙った効果ってあるんですよ。このシーンで大笑いして欲しいとか、すごく深い台詞だから深く感じ取って欲しいとか。で、実際のところどうだったかっていうと必ずしもそうじゃなくて、むしろそうじゃないケースが大半だった。でも、改めて考え直したら、話っていうのは究極的には、人を楽しませたり人に何か心理的対話をさせるようなものだから、たとえ自分が望まない使われ方されようが関係無いと思ったんだよ。それが脚本の一番やりたかったことならば。

 

すごい、悟っている・・・あれだけ多作な人が、その中で悟りの境地に入っている(笑) 作品を通じて周りの人に伝えたいことはありますか?

会話とか人との関係がどうやったら続くかって言ったら、やっぱり共通の経験とか共通の何かだと思う。だから、関係作りって言ったらいいのかな、そういう場として思い切って色々やってください。

 

最後にご来場下さるお客様にひと言お願いします。

楽しんでください。最後にどう考えてもいいし、考えなくてもいいし。どう楽しむかは人さまざま。あと、動機は何でもいいんでたくさん来て下さい。私たち演劇団も喜びますし、何よりその誰かさんと一緒に思い出を共有することができますんで。

 

たくさん語っていただき、本当にありがとうございました。

 

 

 

  • Twitter Classic
  • Facebook Classic
bottom of page